令和4年度中部ブロックDMAT実働訓練

2022年11月26日 石川県

 中部9県のDMATおよび関係機関による実働訓練です。今年は石川県で開催され森本富樫断層・邑知潟断層の連動地震が発生した、との想定でDMAT約800人および自衛隊、消防など関係機関約100名が参加、県内の全災害拠点病院で訓練を行い、DMATとの連携を確認しました。
 当院は病院訓練に加え、DMAT参集拠点本部、犀川以南を管轄する活動拠点本部の設置・運営訓練など多岐にわたる訓練を行いました。また2名のDMAT隊員が石川県庁に設置された石川県保健医療福祉調整本部で活動しました。

① 病院災害対応訓練

 災害対策本部を正面ロビー、赤エリアを外科系処置室に設置。参集した病院職員は本部で職員登録を行った後、担当部署で活動開始。多数傷病者を受け入れ、安定化治療、ストレッチャーで患者搬送する訓練を行いました。
 想定以上の重症患者が次々に搬送されるため赤エリア拡大を余儀なくされることに。このような状況のためDMATに支援を要請、到着DMATと連携しながら活動しました。支援DMATも率先して診療、患者搬送を行って頂きました。

災害対策本部

赤エリア

搬送

② 参集拠点本部運営訓練

 中部各県DMATの参集拠点を病院レストランに設置。名古屋掖済会病院DMATと当院DMAT2名とで運営しました。
 DMAT約60チームが次々に参集。統括DMATや搬送可能車両の有無などにより、2つの活動拠点本部に振り分け、本部までの経路についてブリーフィングを行いました。

③ 活動拠点本部運営訓練(石川中央南・南加賀DMAT活動拠点本部)

 石川中央医療圏の犀川以南および南加賀医療圏を管轄する本部をリハビリ室に設置。当院DMAT4名に参集DMAT、全国から派遣されたDMATロジスティックチームの協力を得て運営しました。
 管下にある病院の被災状況を調査するためDMATを派遣し、病院避難や物資補給など必要な支援調整、多数傷病者の搬送調整(搬送先・搬送手段の確保)などを行いました。


 今回の経験を振り返り、問題点を整理した上で災害マニュアル、BCPを更新し、今後の災害対応に活かしていきたいと思います。