放射線室

CT検査
【コンピュータ断層撮影】(Computed Tomography)

体にX線をあてて、体の中にある成分のX線吸収率の違いを断面画像として観察します。また、様々な臓器を3次元的な画像として観察することが可能です。
検査にかかる時間は10~15分程度です。撮影の部位や目的によっては、息を止めたり、体の向きを変えたりする場合があります。造影剤というお薬を用いて血管を描出する場合もあります。
当院では臨床用CTとして4台、健診用CTとして1台のCT装置を導入しています。後述する最新鋭のフォトンカウンティングCTやDual EnergyCTなどの高性能な装置を備えており、より質の高い検査、被ばくの低減や造影剤の減量に努めています。
Dual Energy CTの画像

【カルシウム抑制画像】
X線写真だけでは分かりにくい新鮮骨折部位の
指摘を容易にします


【肺潅流画像】
肺動脈血栓による肺血流低下領域を明瞭に示します
【CTを受ける際に気を付けていただきたいこと】
- 撮影部位に含まれる金属類(アクセサリー、ファスナー、ホック等)は外していただきます。
- 妊娠中の方、妊娠の可能性のある方はお申し出ください。
【フォトンカウンティングCT】

2024年9月より次世代型CT「NAEOTOM Alpha(ネオトム アルファ)」(シーメンスヘルスケア株式会社)の稼働を開始しました。
MRI検査
【磁気共鳴画像撮影】(Magnetic Resonance Imaging)

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)検査は、強力な磁石と電波を利用して、体内のさまざまな断面を画像化する検査です。
X線を使用しないため、放射線被ばくの心配がありません。
脳、脊椎、関節、腹部、骨盤など、全身の様々な部位の診断に役立ちます。
※ 当院ではRI検査との混同を防ぐため「MR」室と表示しています。
【MAGNETOM Avanto Fit BioMatrix】
2025年5月より最新1.5テスラMRI装置「MAGNETOM Avanto Fit BioMatrix(マグネトム アヴァント フィット バイオマトリックス)」(シーメンスヘルスケア株式会社)を導入しました。 MAGNETOM Avanto Fit BioMatrixは、シーメンス社の先進的なMRI技術と、革新的な「BioMatrix Technology」が融合した最先端のMRI装置です。この「BioMatrix Technology」やAI技術を活用して、これまでのMRI検査の課題であった、患者様の体動や呼吸による画像の乱れを自動で補正したり、検査部位に合わせて撮影条件を最適化したりすることを可能にします。
- 「BioMatrix Technology」による個別化された高画質
患者様の体型や状態は一人ひとり異なります。搭載されたセンサーがこれらの個人差を検知し、撮影パラメータを自動で調整します。更にAIによる画像補正を組み合わせて、動きやすい部位の検査や、息止めが難しい患者様でも、ブレの少ない非常にクリアな画像を得ることができます。 また、撮影中の体の動きなどをリアルタイムに補正するため、再撮影のリスクを低減し、常に安定した高画質の画像を提供でき、診断の精度向上に大きく貢献します。
- 検査時間の短縮と快適性の向上
BioMatrix Technologyによる撮影の効率化、AIによる画質改善技術や最新の高速撮像技術により、検査時間が短縮されます。これにより、患者様の負担が軽減され、より快適に検査を受けていただけます。静音設計も施されているため、リラックスして検査に臨んでいただけます。
- 環境への配慮と変わらぬ信頼性(コイルの再利用について)
環境負荷低減のため、既存装置でその高い性能が実証されてきた内部コイルの一部を再利用しています。これらのコイルは、メーカーによる厳格な品質管理とメンテナンスを経ており、新品同様の高い性能と安全性が保証されています。持続可能な医療への貢献も目指しています。
【MRIを受ける際に気を付けていただきたいこと】
- 心臓ペースメーカーは条件付きで検査可能な場合があります。
- 入れ墨、アートメイク、体内金属などのある方も事前にスタッフにご相談ください。
血管造影検査

当院では、患者様により質の高い、そして身体への負担が少ない医療を提供するために、最新鋭の血管撮影装置を導入し、専門性の高いカテーテル治療体制を整えています。循環器内科と放射線診断科がそれぞれの専門分野において高度な血管撮影・カテーテル治療を提供するとともに、必要に応じて連携し、患者様にとって最善の医療を提供できる体制を構築しています。
カテーテル検査/治療とは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、造影剤を注入しながらX線撮影を行うことで、全身の血管の状態を詳しく調べたり、カテーテルを介して病気の治療を行う事をさします。
【循環器領域血管造影装置】
循環器内科では、心臓の血管(冠動脈)や心臓の機能を詳しく調べるための「心臓カテーテル検査」および「心臓カテーテル治療」を専門に行っています。 高性能な心血管造影装置を2台体制で備え、緊急性の高い疾患にも迅速に対応できる体制を整えています。また心臓カテーテル検査・治療の件数は北信越でもトップクラスを誇り、経験豊富な専門医が多数在籍しています。その高い技術力と実績により、地域の心臓病治療の中核を担っています。主な検査・治療は以下の如くです。
- 心臓カテーテル検査: カテーテルを用いて冠動脈の狭窄や閉塞の程度、心臓のポンプ機能などを精密に評価します。(例:狭心症、心不全や心筋梗塞の診断)
- 経皮的冠動脈インターベンション(PCI): 狭心症や心筋梗塞の原因となる狭くなった冠動脈を、バルーン(風船)やステントを用いて広げる治療です。
- 不整脈治療(カテーテルアブレーション): 不整脈の原因となる心臓内の異常な電気興奮部位をカテーテルで治療します。
- 末梢血管インターベンション(EVT): 足の血管(下肢動脈)などが狭くなったり詰まったりして起こる血流障害(閉塞性動脈硬化症など)に対し、カテーテルを用いて血管を広げ、血流を改善する治療も行っています。これにより、足の冷感や痛み、歩行困難などの症状軽減を目指します。
検査・治療の詳しい情報は、循環器内科のページを御覧下さい。
【全身用血管造影装置】
2025年5月より、最新鋭の全身用血管造影装置「Azurion 7 M20(アズリオン)」(株式会社フィリップスジャパン)を導入し、今までより精密/精細な透視画像の取得と画像処理、大幅なX線被ばくの低減ができるようになりました。 放射線診断科では、この最新装置と専門的な技術により、患者様の身体への負担が少ない、より安全で効果的な画像下治療(IVR:インターベンショナルラジオロジー)を行います。主な検査・治療は以下の如くです。
- 出血に対する血管塞栓術:外傷や消化管出血などで出血している血管に対し、カテーテルから塞栓物質(金属コイルやゼラチンスポンジなど)を入れて止血します。
- がんに対するカテーテル治療: 肝細胞がんなどに対し、腫瘍に栄養を送る血管を塞いだり、抗がん剤を直接注入したりします。(例:肝動脈化学塞栓療法 TACE)
検査・治療の詳しい情報は、放射線診断科のページを御覧下さい。
PET-CT検査
【陽電子放出断層撮影-CT】(Positron Emission Tomography CT)

「18F-FDG」というブドウ糖に似た放射性薬剤を体内に投与し、がん細胞の栄養源であるブドウ糖ががん細胞に集まる様子を画像化します。
「11C-PIB」という放射性薬剤を用いた認知症検査も行っています。
マンモグラフィ―検査
【X線乳房撮影】(Mammography)

マンモグラフィーは、乳房のレントゲン撮影のことです。乳房を圧迫して乳腺の陰を撮影し、腫瘤や乳腺の乱れ、石灰化などを見つけます。乳がんの早期発見に役立つ検査です。
X線を使用するため、妊娠中の方は検査を受けることができません。当院ではマンモグラフィー撮影を女性技師が対応します。
【どうやってマンモグラフィー検査を受けるのでしょうか?】
- 上半身裸になります。
- メガネやネックレスは外してください。
- 髪を結っていただく場合があります。
- 胸を片方ずつ圧迫して撮影します。
放射線治療
【LINAC】(Linear Accelerator)

放射線を使って、がんを治癒させたり、その増殖を抑えたり、痛みなどの症状を緩和させることができます。
他の治療法の効果がより強くなるように、補助的に行われることもあります。
当院では専門医のもと乳がん治療や前立腺がん治療を多く行っています。
RI検査
【ラジオアイソトープ検査】(Radio Isotope)

ガンマ線を出す放射性同位元素(放射性医薬品)を投与した後、このガンマ線を体外からキャッチして、臓器の血流や機能(働き)の状態を画像にして調べます。
- 脳血流
- 心筋血流
- 全身骨など、ほかにもいろいろな診断に利用されています。
体外衝撃波結石破砕装置
【ESWL】(Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy)

体外より衝撃波を当てて体内の結石を砕く装置で、当院では尿路(腎結石、尿管結石)に使用しています。治療時間は1時間ほどかかります。
身体にメスを入れずに治療するので後遺症が少なく、短期間で通常生活に戻れます。
X線骨密度測定
【DEXA(デキサ)検査】(Dual- Energy X-ray Absorptiometry)

2種類のエネルギーのX線を利用して、精度の高い骨密度測定が出来る検査です。
骨粗しょう症の診断や治療経過の観察に利用されます。
測定部位は
- 全身骨
- 腰椎
- 大腿骨近位部(股関節)などがあります。
医療放射線被ばく低減への取り組み
【医療被ばく低減施設に認定されました!】

一般的に放射線を多く使えば質の高い画像が得られますが、医療被ばくが多くなってしまいます。医用画像の質を落とさずに放射線量を低減させることが大事です。
全国の病院施設からのアンケート集計で得られた撮影条件データをもとに、医療被ばく研究情報ネットワーク( J-RIME)において放射線診療における適正線量の基準として
「診断参考レベル」 = DRL( Diagnostic Reference Level)が策定されています。



最新基準の「DRLs2015」で推奨されている基準線量より低い放射線量で質の高い医用画像を提供できるように取り組んでいます。
当院は「公益社団法人 日本放射線技師会」が定める「第119号医療被ばく低減施設」に認定されました。

