災害医療対策センター
当院は平成25年4月に地域災害拠点病院に指定され、石川中央医療圏南部の拠点としての役割を担っています。災害拠点病院としての役割を果たせるよう、事業継続計画(BCP)を策定し、院内研修や災害訓練を実施しています。
災害派遣医療チーム(DMAT)を複数チーム保持し、全国で大規模災害が発生した時に、石川県の要請により迅速に被災地へ出動します。
地域ではエマルゴトレーニングシステム🄬を用いた机上訓練や広域災害救急医療情報システム(EMIS)入力研修などを行い、災害医療に関する活動を通して顔が見える関係づくりに努めています。
また、地震、風水害などの自然災害だけでなく新型コロナウイルス感染症など新興感染症に対しても活動できるよう体制を整えています。
スタッフ
災害拠点病院とは
災害対策基本法に基づいて都道府県知事が指定する病院で、県内や近県で災害が発生し、通常の医療体制では被災者に対する適切な医療を提供することが困難な場合に、都道府県知事の要請により、傷病者の受け入れやDMAT(災害派遣医療チーム)の現地派遣を行うなどの機能を備えています。
【災害拠点病院指定要件】
① 24時間いつでも災害に対する緊急対応ができ、被災地域内の傷病者の受け入れ・搬出が可能な体制を持つ。
② 実際に重症傷病者の受け入れ・搬送をヘリコプターなどを使用して行うことができる。
③ DMATを保有し派遣できる体制がある。
④ ヘリコプターに同乗する医師を派遣できることに加え、これらをサポートする、十分な医療設備や医療体制、情報収集システムと、ヘリポート、緊急車両、自己完結型で医療チームを派遣できる資器材を備えている。 など
災害派遣医療チーム(DMAT)とは
「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されており災害派遣医療チームDisaster Medical Assistance Teamの頭文字をとって略してDMAT(ディーマット)と呼ばれています。
医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多数傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。
遠方の被災地への派遣支援だけでなく、石川県が被災した際には負傷者の受け入れや重傷者の被災地外病院への広域医療搬送などを中心となって行います。
現在、当院には17名のDMAT隊員が在籍しています。
参加した訓練(2022年〜)
令和4年度能登空港航空機事故消火救難総合訓練 | 能登空港 | 2022年7月21日 |
令和4年度石川県防災総合訓練 | 川北町 | 2022年9月26日 |
令和4年度大規模地震時医療活動訓練 | 愛知県 | 2022年10月1日 |
令和4年度中部ブロックDMAT実働訓練 | 石川県 | 2022年11月26日 |
令和5年度能登空港航空機事故消火救難総合訓練 | 能登空港 | 2023年7月20日 |
令和5年度大規模地震時医療活動訓練 | 宮崎県 | 2023年9月30日 |
令和5年度中部ブロックDMAT実動訓練 | 山梨県 | 2023年10月14日 |
令和5年度石川県防災総合訓練 | 能登町 | 2023年11月11日 |
令和5年度加賀市医療センター災害対応訓練 | 加賀市MC | 2023年11月25日 |
実災害への対応
東日本大震災 | 2011年3月〜 |
熊本地震 | 2016年4月 |
北海道胆振東部地震 | 2018年9月 |
新型コロナウイルス感染症対応(院外支援) | 2020年4月〜 |
2023年能登地方の地震 | 2023年5月〜 |
令和6年能登半島地震NEW | 2024年1月〜 |